メーカーだけが頑張ってていいのか?


ブログ大流行の昨今であるが、ちょうどそのブログが出始めの頃に、私はBBSを閉じて下界との交流を絶っている。時代の流れに逆行するようではあるが、書き込みに対して返答が出来ないことが気になるタイプなので、いっそのこと閉鎖した方が精神衛生上いいと判断しただけであって、人間嫌いってことではない。
確かに、河野英喜カメラマンやアラジンこと荒木英仁カメラマンなどと交流が出来たのも、BBSがきっかけとなったわけだから、貴重な窓口であったことは事実である。実際、想像もつかない所から見られているのがインターネットの面白さでもあり恐さでもある。
そんな私も、まったく別のところで最近ブログを持つことになって時々書いているのだが、結局は写真で表現している部分が多い。

今朝はかなり気温が下がっていたみたいで、出かけるときにいつものように半袖にするか迷ったほどである。暑がりの私としては、日が暮れて帰宅する時もクルマだし、半袖にすることにした。
そんな風に、しばらくは何を着て出るか悩む時期が続きそうだ。私なんか、クルマの中にカーキ色のアバクロの長袖ジャケットを積んであるので、寒ければそれを引っ掛ければ済むが、女性はそうもいかないから大変だろうと思うのだ。それにメイクもしなければならないなんて、私は男でよかったと思うのである。
それに加えて、毎月邪魔臭くしんどい期間が一週間もあるのだから、やれやれお疲れ様って感じである。

同じ思いをして女性をやっているのであれば、元々のルックスが良いと悪いでは、それを楽しみに持っていけるか単に鬱陶しくて無駄な時間だと感じるかの分かれ道になりそうだ。
メイクしてさらに美しくなり、何を着ても似合うようだと、毎日が楽しくて仕方がないことだろう。実際にビジュアルのイイ女の子の方が街で見かけても楽しそうに見えてしまうのは私だけだろうか?
その逆の立場の女の子には、興味が湧かないだけなのかもしれないが、それも仕方の無いことか。こんなことを政治家のブログで書いたりしたら、とんでもないバッシングを受けるだろう。

そんな女性の中でもコンプレックスの数が少ないグループに入る女の子たちが私たちカメラマンの前に立つことが殆どである。そして、写真を撮って自分が一番輝いていた頃の姿を沢山残せる幸せを得るわけである。そして私たちカメラマンもそんな女の子たちと楽しい撮影の時間を持てるのである。
デートでもなかなか行けないような場所に一緒に行き、撮影することになるが、こんな楽しいことをしたければ、写真が上手くなければならない。下手なカメラマンに付き合ってくれるほど、綺麗な女性は暇ではないのだ。
撮影会に出掛けて、参加費を払って自分の自己満足で撮るのとは、まったくの別世界がそこにはある。同じようにポートレートと言っても、同じカテゴリーで語れないものなのである。しかし、それを分かっていない自称ポートレートカメラマンが多すぎる。

カメラマンが自らコーディネートして撮影するのと、撮影会の主宰者が敷いたレールの上だけの撮影会と同じはずは無い。ヌードの撮影会なんて、ロープが張ってあるなんてことも聞いたことがあるが、これじゃ動物園の柵の中の動物を撮っているのと同じようなものだ。それに対して、カメラマンとモデルが一緒になってプランを練ったりできれば、なお面白いわけだ。
私とまなちゃんの撮影では、基本的なプランを私が伝えて、それをイメージしてまなちゃんがメイクやファッションを考えることが普通になっている。

そんな個人撮影を目指そうと、ここでずっと書いてきたが、デジタルの進化についていくことばかりに気を取られている人が多いようで、自分の努力よりメーカの努力に対して一喜一憂しているだけだ。そんな他力本願なことでどうする?って私は言いたい。そして、新しい機材を買っては撮影会に出掛けて行って自慢しているのか知らないが、ヒトの♀の標本写真を撮っては、メーカーの頑張り具合を判定しているだけだ。


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